キングオブコント(KOC)2012をいまさら勝手に振り返る〜ぶっちぎりのバイきんぐ、なんて日だのウィニングラン

今日から9月。

M1エントリーの締め切りは昨日の8月31日。当日消印有効のようなので、数日待ってから、最終的なエントリー者を確認したいと思います。

さて、9月と言えばキングオブコント(KOC)の戦いですね。

今年のKOC運営も定常運転で不安定さ抜群でw、正式発表はないですが、概ね今後の予定は下記でしょう。

  • 9/5(木)準決勝1日目 @赤坂Blitz
  • 9/6(金)準決勝2日目 @赤坂Blitz
  • 9/21(土)決勝 @TBS

また今年も決勝進出者シークレット説が流れていますが、準決勝のあべこうじからの正式発表を待ちたいと思います。(お願いだからやめてくれー!)

なお、既に準決勝ネタのエントリーは締め切られているのでネタ変更は不可。決勝は準決勝のネタ2本を使うことが条件です。

要は、もう9/21に披露されるネタは決まっていますこの1か月の間で最良のネタが出来上がったとしても、それは使えません。

「決勝勝負かけるのであれば、1日目を抑えることが大事」とさらば青春の光森田さんも言ってますが(かが屋とのラジオにて)、ここの戦略をどう立てるかなのでしょうね。劇場でウケるネタとTV映えするネタって全く別だったりします。

そんな中、過去のKOC優勝者で一番ヒットしたのは誰かな〜と思った時に思い出すのが、やっぱり、

2012年KOC王者バイきんぐ。

予選の段階でもバカウケしてたそうで、あのKOC2012年は王手でしっかり決めましたね。

バイきんぐのコントは大好きです。

というわけで、また勝手に振り返ってみました。

いまと異なる審査方法

2012年は今とは異なる番組構成と採点方式。

審査員は芸人100人。各10点、1,000点満点。全組ネタ2本披露合計2,000点満点で争います。いま最前線で出ている芸人さんばかりが審査員ひな壇にいます(かまいたちや天竺鼠もいますね!w)。

司会はダウンタウンで松本人志も浜ちゃんと一緒に進行。

この審査方法を見ていて思いましたが、なんで今の5人制に移り変わったのかは、分かるような気がします。

審査基準と根拠が伝わらない

まず、芸人さん100人を揃えるのはバラエティ感も出て、芸人仲間に支持されて優勝した花道が用意されるのは一つ本人も嬉しいポイントのはず。

ただ、視聴者的には審査の根拠が最後までわからないのが難点。相当お笑い好きか興味がない限り、ウケたところが勝った、以外にTVのこちら側に伝わるのものがないです。

TV番組としては、「審査員」がいて、然るべきポイントをプロ目線で、なぜその得点になったのかの解説の誘導を入れることで厚みが出ます。

松本人志が97点つけた!とか分かりやすい方が、見ている視聴者がついていきやすいのですよね。

点数のブレやすさ

芸人100人もいれば、基準もやり方もバラバラです。そこの振り幅が激しくなります。概ね10点・9点・8点・7点しか幅はないでしょう。個人はその小さな幅の中で決めているのにもかかわらず、100人揃うと振れ幅が100点差とか、すごい事になります。

そして、トップバッターは低く始まる傾向にあり、最後に向かってインフレしていくのですが、その差が激しすぎて、1組目から勝ち目ゼロと分かる組が続出しますね。

でもこの時代でいいのが、全員のネタを2本ずつ見られるところですね!

2018年からまさかの決勝ステージに3組しかいけないので、準決勝に30組近くいること考えると、2本目として日の目を浴びるネタはわずかの9%。悲しいです。

なお、2012年も本来であれば決勝8組で太田プロのトップリードもいたのですが、不祥事によって解散したため出番がカットされた上で、Paraviで配信中です。

Paravi

過去KOCはParaviの動画配信で見られます。KOCはTBS。Paraviの出資社がTBSの親会社東京放送ホールディングス。それが理由できっとParaviなんでしょうけども、月額925円(税抜)で割と高めなのにKOC以外は見たいものがなくて・・・私はParavi脱落組です。国内ドラマが強みのようなので、ドラマ派の方にはオススメかもしれないですね。

ファーストステージ – ぶっちぎりのバイきんぐ

順位
+通過
エントリー
ネタ1st Stage
4位さらば青春の光
松竹芸能
ぼったくりバー862
7位
銀シャリ
吉本興業
結婚の挨拶754
3位かもめんたる
サンミュージック
コンタクトレンズ883
5位うしろシティ
松竹芸能
転校生843
2位しずる
吉本興業
能力者913
6位夜ふかしの会
劇団夜ふかしの会
学級会778
1位バイきんぐ
SMA
自動車学校967

バイきんぐが、記憶していた以上にハネまくり。ネタもハネてましたが、そのあとのまっちゃんとの絡みもハネていて、もうそこでバラエティのトップランナーになる兆しはあったんですね。

衣装と設定が似合いすぎてる小峠さんと、今や変過ぎるキャラクターでフューチャーされている西村さんにまだ色気がある時代ですねw。

「覚えて、ないねー」句読点の位置が楽しすぎますw。

しずるのネタはSEの音種類や暗転を含めて好きです。こういうアニメがありそうです。今見るととても懐かしい感じがするのと、あはは!ってポイントがないいと賞レースって辛いんだなーと改めて実感。

振り返って気づきましたが、私ループものが好きなようですw。

夜ふかしの会、存在そのものを忘れてしまっていました。これはお笑い芸人の枠に括るのは難しいですが、劇団見に行ったと思えば、超シンプルで楽しめます。点数はやっぱり芸人100人の層なだけあって厳しめですね〜w。「お笑い」要素がなく、キャラの立ちかたと厚みがきっと足りないんでしょうね。

銀シャリが大変な事になってましたが、橋下さんのツッコミはやはり漫才で見た方がしっくりきますねw。その後M1優勝できて何よりです。

ファイナルステージ – なんて日だ!のウィニングラン

順位エントリー
ネタ2nd stage1st stage合計
7位
銀シャリ
吉本興業
強盗7327541486
6位夜ふかしの会
劇団夜ふかしの会
カラオケ7177781495
5位うしろシティ
松竹芸能
公園8378431680
準優勝さらば青春の光
松竹芸能
いたとん9458621807
4位かもめんたる
サンミュージック
作文9078831790
3位しずる
吉本興業
びっくり先生8759131788
優勝バイきんぐ
SMA
帰省9749671941

ほぼ勝負は見えていたファイナルステージ。

勝つ見込みがないコンビがネタをする形にはなりますが、やっぱり色んなネタが日の目を浴びるのは嬉しいですね。

さらばが「いたとん」、かもめんたるが「お疲れした」のワーディングで賭けたり、しずるが動作キャラで印象勝負、色んな引きをみんなが提供している中、超がつく破壊力を持って制した、

なんて日だ!

ストリートファイターのように、「いたとん」「お疲れした」がダウンするほど筋肉モリモリで現れたこのワーディング。

もう最後は、ウィニングランでコントを走り抜けているように見えました。

ここからバイきんぐはシンデレラストーリー

今では、バラエティやお笑いのトップランナー。

小峠さんのツッコミは安定感抜群。同じぐらいのレベルで西村さんが変にも関わらず、腕相撲は誰にも負けない&足早いとか身体能力もあって、色んなお仕事こなして、本当に不思議なコンビです。

でも何より、2人のキャラクターに愛着が湧きますね

ネタも面白い、トークも面白い。そして、たまらないサクセスストーリーのドラマも見せてくれてありがとう

なぜか分かりませんが、ANAの機内エンタメに必ずバイきんぐの単独ライブがあります。

飛行機乗る方、ぜひ見てみてください。

では、また明日。

おーまーけー

そんなに更新頻度は高くないですが、バイきんぐのOfficial YouTubeチャンネルはあります。

小峠さんも西村さんも、演技力抜群。どの役にも憑依できますね。衣装も似合います。トップコント師ですね。

そして、この夏からしずるがYouTube Channelを開設したようで、このKOCで披露していた能力者ネタがアップされていました。ぜひ!今年は残念ながら、準々決勝敗退です。

かもめんたるの公式YouTubeチャンネルにも「作文」ネタがアップされていました。チャンピオンになっても毎年KOCに挑戦するコンビですが、今年は準々決勝敗退でした。「お疲れした」!