【賞レース】キングオブコント(KOC)2015をいまさら勝手に振り返る〜コロチキの裏で滲むバンビーノとロッチの失速

くっきーが、くっきー!に改名したそうです。

ボケがすごい。

海砂利水魚→くりぃむしちゅーバカルディ→さまぁ〜ず、のときもマジか!?と思いましたが、丸みが出たのかとても順調なので、ちょっと種類は違うものの、この「!」が何かプラスになることを祈ってますw。

さて、先週金曜日にキングオブコント(KOC)2019の準決勝進出者の発表がありましたが、ここから1か月はこの戦いから目が離せません。

(その裏で、M1の2回戦が走っていて、やっぱり夏が芸人さんの正念場ですね)

今年のお盆は比較的仕事をスローにすることもでき、リア充さながら旅行などしていましたが、移動時間や隙間時間を見つけては、過去KOCを見直す自分w。

今の審査方法になった2015年から、改めて真剣に見ました。

そうだ・・・2015年といえば、この年か。

ロッチの優勝がほぼ見えていたのに、2本目のネタ選びを誤まり大コケして、2018年のチョコプラ現象が起きたのはw。

2015年の準決勝進出メンバーラインナップ見ると、見慣れたメンバーで、ほぼ今年2019年と変わりはありません。

お笑いファンも詳しくなるわけです。

これだけの戦いを毎年繰り返して、本当の日の目を見るのは優勝者のみ

その優勝者ですら持ち堪えられなかったり。

2位すらインパクトを残せない世界。

今さらながらまとめてみてましたが、2015年はこの出番順と点数でした。

キングオブコント2015

1st Stage -ロッチのスタートダッシュ

順位
+通過
エントリー
ネタ設楽日村三村
大竹松本合計
4位
通過
藤崎マーケット
吉本興業
路上パントマイム8792939485451
5位
通過
ジャングルポケット
吉本興業
浮気8689919089445
10位
敗退
さらば青春の光
森・東
芸術家8983808780419
2位
通過
コロコロチキチキペッパーズ
吉本興業
妖精9293929695468
9位
敗退
うしろシティ
松竹芸能
悪魔8685828982424
3位
通過
バンビーノ
吉本興業
世界を滅ぼす呪文9089939390455
7位
敗退
ザ・ギース
ASH&D
ビフォーアフター8887808885428
1位
通過
ロッチ
ワタナベ
フィッティングルーム9096989896478
6位
敗退
アキナ
吉本興業
鳥やん8988839087437
7位
敗退
巨匠
人力舎
寿司職人8789819180428

ぶっちぎりのロッチ。設楽さん以外の審査員は全員最高得点をつけました。

バンビーノが面白いw。いま見ても面白い。遊びの世界で、動きにキレがあって、ほんわかしていて、何よりバンビーノらしさ炸裂でした。

アイディア的には藤崎マーケットのネタが好きですが、展開が足りない印象で勿体無い!でも、トップバッターにしてはかなり大健闘。トキさんのパントマイムも似合っていて上手いですw。

(どうでもいいところですが、看板の小道具にPLEASE MONEYとありましたが、入れるならMONEY PLEASEの方が正しいだろうな、と。そんなところで気が散りますw)

ジャングルポケットは斎藤さんキャラのおんぶに抱っこ過ぎて少しくどくなってしまい、

ザ・ギースは三村さんの言う通り、笑いどころが難しく、

アキナはネタが賞レースには、ちょっと意地悪過ぎる・・・。

さらば青春の光は、東ブクロさんのセリフ「苦悩だけは一流やな」は、やっぱり今でも刺さりましたw。

ファイナルステージ〜バンビーノ届かず

順位エントリー
ネタ設楽日村三村大竹松本2nd1stFINAL TOTAL
4位ジャングルポケット
吉本興業
彼女に会いに行く8991928990451445896
5位藤崎マーケット
吉本興業
お化け屋敷8790908887442451893
準優勝バンビーノ
吉本興業
マッサージ9394969395471455926
優勝コロコロチキチキペッパーズ
吉本興業
卓球9594939489465468933
3位ロッチ
ワタナベ
ボクサー8385868986429478907

こう見るとバンビーノが惜しい。惜しいよ!

ファイナルステージの得点としては、バンビーノが1位でした。

これが彼らのピークだったに違いない。

あのマッサージネタは、シンプルですが単純にジャルジャルのピンポンパンゲームタイプで楽しいです。(オチはもっと欲しいですがw)

最終的には、各ステージ1位は取らなかったものの、ナダルのスター性を中心に繰り広げられる世界観を作った、コロチキの安定勝ち。

わが目を疑うレベルの、ロッチ失速w。1stステージで通過すらできない点数です。

そして、M1と同じ現象ですが、松本人志の推しが優勝しないのですよね。結果的に松本さんは1stはロッチ、ファイナルは飛び抜けてバンビーノでした。

賞レースに必要なネタ設定とスター性

1stもファイナルも、全体的にネタが悪魔とか、お化け屋敷とか、そういうダークなモチーフを持って来がちだったのですが、

やっぱり優勝する組は突き抜けた明るさのあるネタが必要に思います。

ハナコにしても、東京03にしても、バイきんぐ、そして封印されているキンコメも、みんな根本的に明るかった気がします。

ネタに凝りだすと、お笑い芸人さながらの玄人視点も入り、緩急の出し方や裏切り、意外性が組み込まれ、ダークな設定になりがちなのだと思いますが、

普段の劇場などと異なり、これは賞レースで、制すにはその種類の笑いが必要。

最終的にKOCは大衆向けテレビ番組であり、

そこのお客さんや視聴者ありきなので、

突き抜けたパワーが勝つところを見たい!と思ってしまうのです。

ダークな設定なのであれば、なおさら。引きずられやすくなってしまいます。

(全くジャンル違いますが、2010年バンクーバー冬季オリンピックで、浅田真央のフリー曲はラフマニノフ「鐘」でしたが、技術はさておき、あの曲調で優勝は難しいように感じるのと似ています。キムヨナのガーシュイン・ピアノ協奏曲の最後のクライマックスたるや。優勝への花道に聞こえました。)

そして、際立つキャラ、いわばスターが必要だなあ、と。

ハナコの岡部君、バイきんぐの小峠さん、コロチキのナダル、東京03角田さん、ロバート秋山さん、などなど・・

スターが生む世界観とかも大切ですね。

あ〜この調子だと、2016年〜2018年もきっと見直して、そうなると、芸人100人で投票していた初期時代のも遡ってしまうでしょう。

お盆連休明け、昨夜の強烈なサザエさんシンドロームから、鈍っている体の重さを振り切ってくれるのは、今日もお笑いでした。

では、また明日。

おーまーけ。

バンビーノは劇場以外でなかなか見られないですね。

残念ながら、今年のKOC2019は準々決勝で敗退でした。

2015年のマッサージネタ。

ダンソンネタを営業でやらされ過ぎて、一時期腰を痛めていましたねw。