劇場記録2018 – お笑いライブ約30本のメモ

今年の春から定期的に劇場へ行くようになり、2018年は計約30本のライブを見ました。

これまでは面白い企画があれば、友人と行くレベルでしたが、今年はハマってほぼ一人で観覧。面白いだけでなくて、芸人さんのコミュニケーション能力の高さとサービス精神に魅了されて、仕事で大変なことも、嫌な人のことも、普段の悩みも全部忘れさせてくれる、新しいストレス発散方法になったのがきっかけでした。今年はチケット運もよく、かなりの打率で前から5列以内で観覧(1枚だからか?)。来年も当たりますように。

振り返ってたら、何のネタやってたか細かく思い出せず・・・。来年はメモします。

★の数は勝手な私の満足度です

(Max:★★★★★5)

1月20日(土)博多華丸・大吉結成27周年記念公演(福岡サンパレスホール)★★★★

博多華丸・大吉、千鳥、NON STYLE、次長課長、南海キャンディーズ、パンクブーブー、バカリズム、浅草キッド、ピエール瀧、ナインティナイン岡村

旅行も兼ねて福岡へ。2400人近く入るキャパで超豪華ラインナップ。全員持ち時間15分で手厚く笑いを取ってましたが、まさかの博多華丸・大吉さんも同じ15分だったのは驚きました。千鳥は出てきただけで黄色い声援が飛び、イカ二貫で大爆発していて、今年の千鳥の大躍進を感じさせる盛り上がり。パンクブーブーは地元なのに一番声援がなかったような・・・上手いのに。次長課長は深夜番組にやってた占い師のネタで、「ハッシュタグ上さん(井上さん)」の引っ張り方がツボでした。シークレットゲストでナイナイ岡村さんが出てきたときは、最後に一波盛り上がりましたが、二階席だったので、ちょっと部外者感。また機会があれば是非1階席で見たいですね。

3月7日(水)M1グランプリツアー東京(池袋サンシャイン劇場)★★★

とろサーモン、和牛、ゆにばーす、さや香、マヂカルラブリー、スーパーマラドーナ、さらば青春の光、相席スタート、南海キャンディーズ

2017年M1決勝進出者が全国を周るツアー。東京は昼と夜の2回公演でしたが、昼の部は残念ながら、かまいたちがいない。でもさらばや南キャンがいたので元気出ました。全員漫才した後にコーナー企画もあったのですが、座席番号を引いて当選者を選ぶっていうパターンでハラハラ。当たるわけないと思いつつ、ああいう場で絶対当たりたくないので、その万が一の確率が不安になる方です・・・。会場全員和牛ファン!?っていう空気で、ご本人たちもしっかり分かっている様子。はらちゃんのインパクトはスター性ありですね。相席スタートは二人とも声が本当に良い!っていう印象。改めて久保田さんを見て、ああ芸人だな、と。出てきただけで面白かったなあ。本当に丸っと芸人素材ですね。

4月4日(水)かまいたち単独ライブ ~きたぜ東京いたち(ルミネtheよしもと)★★★★★

男性多めの客層。ゲストなし。漫才3本、コント1本、VTR、Switchゲームコーナー。こんなシンプルな内容で信じられないくらい楽しかったです。単独ライブのレベルが本当に高い。そして、本当に何でも出来る。ネタもしっかりやってくれます。この日の漫才はどれも好きですが、特にとなりのトトロのネタ好きです。ポイントカードの時のような畳みかけで最後納得してしまう・・。東京進出してから初めての単独という節目。二人なら大丈夫でしょう。楽しすぎて、ここから今年の劇場通いが一気に加速しました。

4月7日(土)上方漫才大賞(オリックス劇場)★★★★

奨励賞:和牛(受賞)、かまいたち、ジャルジャル、なすなかにし、アインシュタイン 新人賞:祇園(受賞)、アルミカン、ネイビーズアフロ、マルセイユ、見取り図、霜降り明星、さや香 大賞:ダイアン

旅行も兼ねて大阪へ。見応え十分。全体のトップバッターになってしまったかまいたちでしたが、しっかり場を温めて、最後のコメントまでしっかり締めました。ネタは怖い話。勝った和牛は服屋の店員ネタでしたが、あのネタは笑いどころが少ない印象。でも二人の技量と演技力で保てますね。回を重ねるごとに川西さんがレベルアップしてて、二人の完成度も磨きがかかってます。受賞決まってお辞儀をする丁寧さもいいのですが、わー!って喜ぶ姿が見たいですね。賞レースは、その日の神様次第と言いますが、間違いなくこの日は祇園に風が吹いていた感じを覚えています。きざき、きざき、きざき。

4月28日(土)疑心暗鬼大喜利バトル~滑狼(ルミネtheよしもと)★★★

次長課長河本、ジャルジャル、インパルス板倉、コマンダンテ、ニブンノゴ、とにかく明るい安村、尼神インター、ラバーガール、アイアム野田

年に3~4回定期的に開催されている企画イベント。人狼ゲームの大喜利バージョン。人狼=滑狼は決められた面白くない回答を出さなければならず、誰が滑った回答を出しているのか推理します。この回はなかなか盛り上がりました。大川・福徳コンビ芸人がハネましたね。安村さんが超キーパーソンでした。コマンダンテ安田さんの追放は最早悲劇の笑い・・・超無実な人が冤罪にかかってる感じは安田さんの雰囲気あってこそ面白かったです。この企画でラバーガールがいつもいいアイテム感になるのに、まさか飛永さんを奪われてしまうとは、ここで楽しみ減。それでも最後まで楽しめました。大阪チャンネルで配信中。是非。

5月1日(火)おしゃべり大喜利ライブ(ルミネtheよしもと)

麒麟川島、次長課長井上、インパルス板倉、あばれる君

メンバーに惹かれて初めて行きましたが、このイベントは全く好みではなかったです。特に後半はかなり辛かった・・パネルに書いている無音の時間が大半になります。個人的な好みが合わないだけでしょう。ゆるーーーーく、なんとなーーーーく、ふわーーーーっと、眺めたい人にお勧めします。

5月20日(日)よしもとお笑いまつり in 大田区2018(大田区民ホール)★★

かまいたち、トータルテンボス、タカアンドトシ、ウーマンラッシュアワー、トレンディエンジェル、しずる、尼神インター、レイザーラモン

ホール型の寄席は、淡々とネタが流れていく形なので、ネタ番組を見ている感覚になり、劇場感を期待していくとちょっと物足りなさが残ります。かまいたち目当てで行きましたが、タカトシの不変のスター性に感動して帰りました。トシのツッコミ技術は誰にでも分かります。かまいたちは、UFJとUSJのネタで、何度も見たことあるのにまだ笑えたので面白さは痛感してたものの、まさかそのままM1予選にも持っていくとは思っていませんでした。すごいネタですね。尼神インターはダイアン女性版パターン?のスタイルで、私にはハマらないので、バラエティ活躍を応援したいと思います。

5月29日(火)オレたちの好きなコント2本~企画コーナーもやります~(ルミネtheよしもと)★★★★★

かまいたち、シソンヌ、ジャルジャル、チョコレートプラネット、さらば青春の光、コロコロチキチキペッパーズ

超豪華ラインナップ。このメンツだけで満足。チケット取るタイミングをミスったので立ち見券でした。それぞれ、しっかりコントを2本。初めてさらばの予備校ネタを生で見て、本当に面白いな~と思ったのを覚えてます。シソンヌの腕は凄いですね。いつか単独に行きたいです。最後のコーナーも和気あいあいとしてて、長田さんが男気で仕切ってて、さらばが他事務所にも関わらずしっかり馴染んでて、ナダルが相変わらず変で、最高でした。このイベントは、是非また開催してほしい。

6月2日(土)疑心暗鬼大喜利バトル~滑狼(ルミネtheよしもと)★★★

次長課長河本、かまいたち、トータルテンボス、とろサーモン、うしろシティ金子、大自然、インパルス板倉、ニブンノゴ森本、おばたのお兄さん、バッドナイス

まさかの板倉さんが一発目に追放され、山内さんも早々にいなくなってしまって物足りなさは否めず、最後よく分かっていない人たちだけでやってました。どうやら初参戦の人が多すぎて、バランスが取れなかった模様。スタッフが謝罪ツイートしてたほどでした。この企画は、大阪チャンネルやひかりTVで生配信してくれるので、普段はそちらで見て、好きなメンバーが出るときに劇場に行きます。ゲームなので、全員の面白さだけじゃなくて、人となり、立ち回り方、コメント力、推理力、など等色々見ることができて楽しい企画ですね。欲を言えば、NSC26期生のみで開催してみてほしい!

6月3日(日)世田谷漫才選集(人見記念講堂)★★★

博多華丸・大吉、ブラックマヨネーズ、銀シャリ、和牛、NON STYLE、スーパーマラドーナ、テンダラー、スピードワゴン、ダイアン

前方端の席だったから余計感じたのかもしれませんが、ハウリングが酷くて、上手くマイクを使って声量出していかないと、聞きづらい会場でした。そんな中、スーパーマラドーナがマイク使いも上手で、ネタもすごくいい仕上がりを見せていて、いま思えばあれが彼らの今年のピークでした・・・。銀シャリは何を言っても観客が爆笑する流れで王者の力を見せつけつつ、ノンスタ井上さんと井戸田さんってこんなに声が通るんだと感心を促し、和牛のファンの多さが顕著に見えたところで、博多華丸大吉さんが紅白のトリのように締め上げてました。

6月29日(金)よしもとお笑いまつり in 南浦和 2018 (さいたま市文化センター)★★★

かまいたち、中川家、野生爆弾、和牛、チョコレートプラネット、おかずクラブ、ウーマンラッシュアワー

ホールの寄席はもういいかなと思ってましたが、ラインナップがよくて会社帰りに少し遠出。中川家は化け物ですね。大御所師匠レベルで、前に出てた全組分の記憶を掻き消す力を持っていました。野爆は二人とも異色ですけど、上手くお互いのカラーを残したバランスは絶妙です。最後いつの間にかくっきーが捌けていなくなってる恒例のパターン。前回の大田区ホール同様、ウーマンが序盤の出演で、例のスタイルでずっといくので脳内ボキャブラリー過多になり、妙な疲労感が伴って集中力が持たなくなるため、これ以降ウーマンがラインナップに入っているイベントは避けるようになりました。

7月16日(月/祝)かまいたち単独ライブ ~海の日いたち(ルミネtheよしもと)★★★★★

最高の一言。地響きレベルで笑いをかっさらってました。巻き込むファンも面白いっていう展開。ここで今年M1決勝や予選のポイントカードや行列のネタを見ましたが(恐らく初披露?)、この時既に十分面白かったのに、半年かけて最後はあんなに仕上がったのかと思うと計り知れないです。今年はM1に集中してたでしょうから、来年はもっとコントやってくれるかな。この次の単独は、10月大阪NGKだったので残念ながら行けず・・・。「酒と話と徳井と芸人」でも話してましたが、濱家さんはギャラなしでもやりたいくらい一番好きな仕事として山内さんとの単独ライブを挙げてましたので、東京でもっと開催されるのを期待!(ちなみにこの音声シリーズなかなか面白いです。ドコモコンテンツですが一部YouTubeにもアップされてます→この話はこちら)今年一番のライブでした。

8月2日(月)キャ・ラ・ランド~この人もっと知りたい!キャラ堀りライブ(ルミネtheよしもと)★★★★★

かまいたち、天竺鼠、パンサー菅、ライス、しずる ハリセンボンはるか、バイク川崎バイク

全員同期の横ラインで、フラットな感じで楽しかったです。濱家さんのMCも良い感じにバランス取れてて、菅さんの完璧なパラパラとか、最後瀬下さんの裸一貫でいく力に爆笑でした。もう少し山内さんと川原さんの見せ場が欲しかった・・・と少し心残りもあるので、また開催してくれないかな。BKBさんは、もしかして割と気難しい人なのかも?っていう不思議な印象が残りました(あくまでも印象)。

8月18日(土)EMPTY STAGE in GINZA 2018 SUMMER(BENOA銀座)★★

かまいたち山内さんのOne-man talk showの日だったので行ってみましたが、会場がかなり特殊で、観客も独特なので、最初で最後の観覧でしょう。とは言いつつ、山内さんだけで30分、色々と裏話を聞けたのは楽しかったです。ここの控室がカラオケ部屋だった模様(パセラと繋がってる)。出番終わり、山内さんがエンディングにも出ず、インスタliveで一人カラオケしてました。なんとも異様な、その配信も全部含めて楽しめました。2019年も開催するみたいですね。転売価格で目に見えて人気が分かる恐ろしさ・・・(和牛川西さんの回の高騰っぷりたるや)。

8月23日(木)スーパーマラドーナ単独ライブ ~スーパー東京マラドーナ(ルミネtheよしもと)★★

漫才6本。どれも田中キャラに頼り切った構成。全部似たテイストで、あれ、方針変わったのかしら?と脳裏をよぎりました。世田谷漫才の時の輝きはどこへ。トークゲストは麒麟。M1の話や裏話を沢山聞けて楽しかったのですが、ここで武智さんが和牛の単独を見に行っていることを暴露。切羽詰まってるとのことですが、これはまずい。ラストイヤーかかっているほどのキャリアの人が、周りを気にして右往左往してしまうあたり、マインドとして危険。芸歴も年齢も中間管理職の位置のはずなので。その後インディアンス田渕さんとコマンダンテ石井んの漫才が始まるのですが、まさかの20分近くの長尺。長い。あのテンションでいくには、あまりにも長すぎる。M1決勝の隣人のネタはこの単独で披露した内容の方が面白かったです。手の加え方と演技的なところは和牛に影響されたのかしら。彼らのピークは2016年で、自分に負けるって現象を見た気がします。テッテレー。頑張って!

8月25日(土)サバンナ高橋茂雄の謎解きコントライブ~愛すべき5人のバカたち(ルミネtheよしもと)★★★

サバンナ高橋、かまいたち山内、ダイアン、尼神インター誠子、コロチキナダル

告知も謎解きだったので主旨が掴めずスルーしてましたが、山内さんが出演すると知って、やっぱりトライしようと急いでチケット取りました。高橋さんってシュッとしてるのね・・・っていう内容と関係ないことを思いつつ。この時期ドキュメンタルに出てたことも影響してか、山内さんが舐めるキャラになってました(発端はAさんの話だったような)。不思議な演劇をずっと見ている感じになりますが、こういう企画のダイアンはいいスパイスですね。あとやっぱりナダルが変で、面白かったです。ナダルって居るだけで面白すぎます。

8月26日(日)プラスマイナス単独ライブ~プラマイ夏の漫才祭り(ルミネtheよしもと)★★★

ゲストがかまいたち(&テンダラー)という魅力もあって観覧。漫才クオリティは凄いです。ただ、かなりのどつき漫才なので、TV的に大丈夫かなといつも心配になる二人です。あれだけやったら疲労困憊でしょうね。今更ですが・・・永遠に岩橋さんがボケっぽく見えてしまう・・・体格と雰囲気かしら。未だにそこを乗り越え切れてないから、意外性と驚きと怖さの面白さがあるのかもしれないです。大阪チャンネルで配信中。

8月28日(火)天竺鼠単独ライブ ~なんだか楽しめそうなライブ(ルミネtheよしもと)★★★★

まさかのゲストがかまいたちでした。前回ゲストだったので、今回はないだろうなとシンプルに天竺鼠を楽しみに行ったので、かなり嬉しい展開。独特の世界観とテンポがあるコントなので、ハマると病みつきになります。賞レースはどう戦うか悩んでしまいそうですね。あれだけアーティスティックにやりつつも、噂では言われた持ち時間ピッタリで終わらせる腕前もあるとか。カタツムリのネタは、ヨーロッパ映画見てるみたいなシュールさがあって好きでした。後半はずっとかまいたちも居て、いくらとたまごで出てきた二人が面白すぎて、コーナーも含めて楽しかったです。次回はいつかなと今から考えてます。(1週間のうち、3日間山内さんを舞台で見ていたので、ほぼ同じペースでルミネにいたのではないかと思います・・・)

9月6日(木)キングオブコント準決勝1日目(赤坂BLITZ)★★★★★

総勢32組。全員の才能が異次元。コントならではの発想力と創造力含めて、多種多様な笑い満載で、全員こんなに面白いのか!と感動しました。ジャルジャルの不審者ネタ「間違えました!」は忘れられない。まだこんなに進化を続けているんですね。決勝でも披露した、チョコプラの監禁ネタは本当にハマってました。でも、それを上回るレベルで、あべこうじさんのMC力に圧倒され。すごい。ほどよい温度感を保ちつつ、疲れを取ってくれる繋ぎで、本当に上手い。そして、それを更に上回る勢いで残念だったのは、まさかの決勝進出者を発表しないルール。あれは来年見直されるんですよね・・・そうですよね?お願いしますよ。

9月7日(金)キングオブコント準決勝2日目(赤坂BLITZ)★★★★

2本目のネタ披露。1日目の方が筋肉質だった印象はありつつ、この2日間を如何に安定させるかが本当にキーなんだと気づきました。目に見えて、ジャルジャルとチョコプラが失速。ここでマヂカルラブリーが1日目に続き、安定した高クオリティを発揮。傘のループネタは今年一番ヒットしたくらい好きなネタです。常連組のしずるとジャンポケがかなり苦戦していた中、やさしいズ、空気階段、かが屋、ハナコが健闘してました。この時は、ハナコがここまでいくと思わなかったですが、テレビで見たら一目瞭然。ハナコのテレビ映えの良さったるや。それを見越して審査している審査員、さすがテレビ業界のプロですね。ただ最終的に決勝進出したラインナップはM1ほど腑に落ちませんでした。スタイルの偏りが目立ち、コントらしさが少なくて(漫才でもいけるのではと思うものが多い)、もっと行くべきだった組が思いつきます。

10月1日(月)和牛単独ライブ ~ホールでみんなで騒ごやないか!近隣の人達に迷惑かけんとこな!(東京ドームシティホール)★★★

3000人近く入る会場の前で、開場前から長蛇の列。飛ぶように売れるグッズ。観客はほぼ若い女性。お金をかけた舞台装飾。しっかり漫才を3本見せつつ、水田くんのギター生演奏の時間があったり。コーナーは二人が会場を走り回る中、写真撮り放題。ロビーに水田くんのお父さんがファンと一緒に写真を撮るなどしていて、ディズニーランドのように人が並ぶ光景。お笑いというよりアイドルイベントに近く、その昔のダウンタウンや天然素材を彷彿させ、そのブランディングはしっかりしてました。売れた。きっと吉本若手トップを誇る売れっぷり。そんな雰囲気なので、また行く自信が全くないものの、どんな漫才ネタしてるかはやっぱり気になるんだろうなあ。この時にM1決勝のオレオレ詐欺もゾンビネタも披露してましたが、私はハートウォーミングな引っ越しのネタの方が好きでした。ただあまりにもコント過ぎて三八マイクの存在感なくなっちゃうのは気がかり。ニヒルなキャラを押し通す傾向にありますが、来年のM1では、2本のうち1本はもう少しハッピーな気分になるキャラがいるといいなあ。2017年のまなみちゃんシリーズはやっぱりJ-POP的な傑作でした。

10月15日(月)M-1グランプリ三回戦1日目(ルミネtheよしもと)★★★★

ここから怒涛の4日間連続のM1三回戦観覧。準々決勝も見ましたが、見るなら断然三回戦をお勧めします。170組近くいるので、バラエティに富んだ、色んな漫才を楽しめます。何より、三回戦で既にレベルが高いことに驚きます。全員面白い。この日は、トリにかまいたちと天竺鼠、裏切らない爆笑量。川原さんは今年の掴み大賞ですね。この日は堅実タイプが揃ってて、初日ということもあり発掘感がありました。侍スライスはウケが良いのですが、個人的に全くハマらなくて、私は何かについていけていないのではないか、と不安を煽られました。そして、やっぱり未だに良さが分からない。新世代でした。

10月16日(火)M-1グランプリ三回戦2日目(ルミネtheよしもと)★★★

この4日間、きっと平等に審査できるように似たような組を集めるんだなあ、と気づいた二日目。この日は凝りたがりの変化球だらけでした。ジャルジャルに憧れてるのかな?と思わせるような言葉遊び系も含めて、とにかく裏打ち系が多すぎて、被りすぎてて、疲労困憊。あまり記憶に残ってないですね。ういろうプリンはネタが絶妙に気持ち悪いけど上手くて記憶に残ってます。オズワルドがまさかここで落選すると思わずショック。私は好きでした。ダンビラムーチョのおじさん快進撃がここで始まりますが、ツッコミの技量不足がどんどん目立っていく結果、敗者復活戦辺りではもう味がなくなっちゃってました。トリはさらばで終わりよければ全て良し。

10月17日(水)M-1グランプリ三回戦3日目(ルミネtheよしもと)★★★★★

キャラ祭りの日。強烈キャラが次から次へと出てきて爆笑の渦でした。謎の怪奇!YesどんくりRPGが場を掻き乱し、漫画家、お坊さん、アナウンサー、ここでトムブラウン、などなど、バックグラウンドも個性的で色んな人がいました。ヤ―レンズはもっと注目されても良いかな~と。ニュークレープとウエストランドも安定。いま調子を上げてるEXITとかも華を添えて、トリはジャルジャル。ジャルは強い。面白いですが、それ以上に強いって印象。あのレベルの高さに舌を巻きました。

10月18日(木)M-1グランプリ三回戦4日目(新宿FACE)★★★

まず会場の立地と設備が悲惨。あの苦痛さが観客の笑いの量に響いているのではって思うぐらい、ずっと低空飛行でした。4日間通して考えても、前半はかなり厳しいレベル。空気を換えてくれたのはのばしぼん。、繋げたストレッチーズ。最終ななまがり、コマンダンテ、わらふぢなるお、インディアンスで安心感を取り戻したところでアルコ&ピースが爆破。跡地をマヂカルラブリーが整備して、温存していると信じたい和牛がその上を歩くのを見届け、華の三四郎で〆ました。和牛は決勝の定評と人気があるので、それを加味したのも作戦の内で大丈夫なんでしょうけど、三回戦だけをフラットな目で見ると大分危険ゾーンだったと思います。アルピーはネタをやらずに、いきなり相方の私生活を暴露して問い詰める破滅型。賛否両論あるでしょうね。その昔敗者復活戦辞退したような?その枠分誰かの未来だったりしますからね。その後だったのもあり、マヂカルの「オーロラ見たいなあ」っていうファンタジー発言の出だしになんか癒されました。

10月19日(金)しずる単独ライブ~Talantula Bomb 頼む、止めてくれ(ルミネtheよしもと)★

随分前にとったチケットだったので、まさかM1三回戦四連荘に重なると思わず、予定より疲れ気味での観覧。それもあったからかもしれませんが、ひとまず、私はしずるを卒業したんだなあっていうことだけが分かったライブでした。世界観は丁寧です。特に池田さんの演技力と舞台力はピカイチです。でも、もう過去の景色に見えました。

11月6日(火)M-1グランプリ準々決勝 (NEW PIER HALL)★★★

つくづく思う・・・なぜM1の予選はこんな変な会場ばかりなんだ。絶妙に大きくも小さくもない会場。若干アクセスも不便。チケット当たって大興奮したものの、まさかの、かまいたち、和牛、ジャルジャル、三組とも関西準々決勝になってしまい、楽しみが半減してしまいました。でも、インディアンス田渕さんの才能に圧倒され、やっぱりさらば青春の光は永遠に好きなんだなと改めて想いを馳せ。GYAO配信で関西の準決勝を見ましたが、熾烈すぎる戦い。しゃべくり漫才のレベルは関西の方が高いけれども、東京はダイバーシティがありますね。全員面白すぎて、誰が決勝にいってもおかしくない、超ハイレベルな戦いでした。この予選を見ていたのならば、決勝進出者は全員納得だったのではないでしょうか。ただ、ギャロップはラストイヤー枠でしたね。とっても力があるのは伝わりますが、同じくらい弱さも見える印象でした。

11月15日(木)東野幸治 vs 山里亮太(草月ホール)★★★★★

これはチケット取れたことが奇跡だったかもしれない。コアなファンが沢山いるでしょう。ただただ二人が喋るライブですが、トークネタが過激でダークで、絶対テレビで話せないことばかりで、かなり濃厚でした。M1準決勝と決勝進出者発表の日と重なっていたので、行くまでは気が散ってましたが、始まってしまえば、あっという間に違う世界に連れていかれて没頭。東野さんって本当に51歳?全く老けるご様子がなくてサイボーグなんではないだろうか。その年代の貫禄はあるものの、勢いと心は絶対30代のままな気がします。あのお喋り技術は、これまで見た中で一番の圧巻で、未だトップに君臨しているわけが分かりました。山ちゃんがちょっと霞んじゃいますが、正直あの東野さんに対抗できるのも山ちゃんぐらいしかいないと思います。今年見たライブのTOP3に入ります。

11月16日(金)ダイアン単独ライブ~ルミネのダイちゃん(ルミネtheよしもと)★

大阪勢として応援してます。ですが、やはりネタが小学生&男子校過ぎるのと、ツボにハマらず、ついていけない今日この頃です。ビジュアル的にもチャレンジングだなあ・・・。ゲストに賭けてましたが、おいでやす小田さんでした(他意はございません)。単独ではなくて、合同企画の二人の活躍を楽しみたいと思います。

12月19日(水)あべこうじのおしゃべりさせていただきます年末スペシャル(ルミネtheよしもと)★★★★

キングオブコントの司会っぷりに魅了されて、早々にチケットを取りました。一人で1時間近く話しますが、すごい技術で安定感抜群です。どこか海外のStand Up Comedyを思い出させるので、外人レベルのハートとマインドの強さがあるように思います。この日ゲストだった、りんご娘の王林ちゃん。手足長くて、スタイル良くて、チャーミングで、天然の逸材でした。上手くハマって売れるといいですね。

12月21日(金)かまタクフェス~この世で一番やばい奴(東京ヒューリックホール)★★

今年最後のライブ。年末クリスマス三連休前の金曜日、有楽町、4,000円、かなり大舞台。一番応援しているかまいたちなので、★5つとしたいところですが、これだけ好きでも2つしかつけられない。単独ライブのクオリティを知っているだけに、本当に場末スタッフの企画問題なのか?と困惑して、一晩引きずりました。あれはあれで好きって方もいるでしょうし、笑えるところも確かにありましたが、自分たちのイベントなのに、あれだけフワフワと迷子になっている二人を見続けること自体が辛かったですね。翌朝考えてみた結果、あの企画を他のコンビがやったらと考えたら、意外と成り立つかもしれない、とも思ったので、かまいたちにしか出来ない企画を二人にハンドリングさせて、もうちょっとグリップ利かせたマネジメント色が欲しいです。チケット売れていない問題の時はTwitterでつぶやきまくってた山内さんが、終了後は一切触れず。意図を感じてしまいますが、一番やばい奴は山内さんかもしれない可能性を秘めて、フェスは幕を閉じました。