昨日、お笑いナタリーから、タカトシ・漫才への想い、的な記事が流れてきたのですが、後にも先にも、2007年ザ・ドリームマッチで、まっちゃんと漫才した時のトシほど、堂々と実力を出せる人もいないなあ、と思っていることを思い出しました。
あれは異次元レベルでした。
さて、予約購入をポチッとしていた、お笑いファンの中で話題の、一冊を読了しました。
言い訳 関東芸人はなぜM-1で勝てないのか ナイツ塙宣之
お笑いファンにはたまらない内容です。
わがまま言えば、本としては、文章ぶつ切り感のところが多々あるので、聞き手のライターさんに、もうちょっと技術的に頑張って欲しかったものの・・
ささっとあっという間に楽しく読めました。
2019年8月31日更新 : 塙宣之と伊達みきおが語る「関東芸人はなぜM-1で勝てない?」
サンドウィッチマンを見た時にはっきりと「負けた」と思った塙さん。
伊達さん:「今度の塙くんの本はお笑い好きにはたまらないと思いますよ。お笑い好きが見て、「なるほどね」ということが結構あるんじゃないですか。」
M1プレイヤー話盛りだくさん
伝説のブラマヨ、
非関西弁で初めて制したアンタッチャブル、
サンドウィッチマンの革命、
躍動した霜降り明星、
戦略的なオードリー、
ツッコミを花形にした天才山ちゃん、
そして何より、
革新性を見る松本人志、
上手さを見る島田紳助。
などなど、M1だけに限らず、
お笑い話が盛り盛りです。
ハライチ、チュートリアル、マヂカルラブリー、ミキ、爆笑問題、海砂利水魚(くりぃむしちゅー)、中川家、
書ききれませんが、ありとあらゆる芸人さんについて触れています。
関東芸人の漫才が大人しくなるのは、関東の漫才師は落語家に合わせて、靴下で舞台に上がるため、とか、ちょっとした小ネタも入れてくれていますよ。
かまいたちは「点」
塙さんは、かまいたちのネタは面白い、と色んな番組でよくコメントしています。
今回の本でもM1決勝戦のかまいたちを取り上げており、実力を保証した後に、
「実は相方とも、客席とも、結ばれていない、掛け合いがない。つまり、
“点”
に見えてしまった」
と、厳しいご意見が書かれていて、こんなに、かまいたちが好きだけれども、「あ〜なるほど、確かに。」と私は、思えました。
何か気になっているところを文字化してくれたと言いますか。応援しているが故に、どうしたらもっと刺さるんだろうと思っていたので。
敢えて、きちんと言及してくれるところに、塙さんのかまいたちへの期待と「らしさ」を感じられます。
2019年8月31日更新 : 塙宣之と伊達みきおが語る「関東芸人はなぜM-1で勝てない?」
塙さん:「ぼくは、一日だけで判断するのがかわいそうだと思ったんですよ。ふだんのこいつらはおもしろいという、基礎点数みたいなのをつけておこうと。自分がそういうのがあったらいいなと思ってたから。だから、かまいたちは基礎点数が高かったんですよ、どのネタもおもしろかったから。でも、当日はあまりウケていなかった。」
上記コメントがありますが、山内さんは裏でガッツポーズしてて、濱家さんは終わった後の今田さんと手応えありだった、とトークしてました。
このズレは顕著で、いつも客観性を持っている2人なのに、本人たちがバカウケしたと思わせるほどの空気感と追い詰める環境がこの大会の怖いところですね。
ネタに自信がないコンビほど、入りで笑いを取る
笑い欲しさに、スッとネタに入らない。
ここでスーパーマラドーナやゆにばーすに触れますが、もうこの領域のコメントはプレイヤー&審査員だからこそです。
なんで永遠に自己紹介するんだろう〜と思っていたので、スッとしました。
また、自虐ネタは安易、とありましたが、ハゲネタや顔いじりの漫才は好みではないので、ここに言及してくれたことは嬉しさすらありました。
ギャロップとアインシュタインは永遠にこのループですからね。
そんなところいじらなくても、全員もっと面白いのにー!と笑うどころか、フラストレーションになっている時がありますからw。
トレンディエンジェルは何が違うのか。
それは、「自己アピール」にできる力と自虐に見えない人間性。
なるほど。塙さん、ありがとう。
塙さん、ずっと審査員でいてください
一視聴者として、塙さんにはずっとM1審査員でいてほしいです。
一番大切な、お笑いと芸人に対しての、愛があります。
そして、愛があるだけでなくて、その愛をきちんと表現できる人です。
昨年のM12018は、びっくりするほど重い空気が流れていたのを覚えていますが、同じぐらい、塙さんが輝いていた印象もあります。
ずっと温かい笑顔でネタを見て、建設的なコメントばかりでした。
これが私のM12018の感想でしたが、同じように感動していた人が多くて、新たな塙さんの一面を見せながら、エンターテインしてくれました。
この本を出したことによって色々言われることがあっても、この本に書いてあるように、
新しいインプットのために、アウトプットを繰り返し、
お笑いをきちんと「ソフトコンテンツ」として考え、
漫才協会を支えながら、
お笑いと漫才を大切に思う気持ちに、嘘はないと思いますので、私は応援していきたいです。
塙さん、ありがとう!
これからも土屋さんと楽しい漫才を届けてください!
おーまーけー。
本にも触れていますが、塙さんはネタを溜めるためにも、ブログを書いているようです。
塙さんの次に本をかけるとしたら・・・、
NON STYLEの石田さんでしょうね。
いつか審査員してほしいです。
そして、ナイツのラジオはオススメなので、ぜひ。
来週は、みんなのホープ、かが屋がゲストですよ!