M-1グランプリ2019決勝進出ファイナリスト決定〜初の準決勝ライブ&ディレイビューイングの感想レポート

ついにM-1グランプリ2019の決勝進出ファイナリストが決定しました!

準決勝は今年初取り組みのライブ&ディレイビューイングが実施され、全国の映画館で放映されたので、より多くの人がネタ見られて楽しかったですね!

仕事の関係で間に合わないかとバタバタしつつ、なんとかたどり着いて観戦しましたが、本当に観れてよかった。最高でした!

*あくまでも至極勝手な、一お笑いファンの個人の感想です。勝手な見解、勝手な解釈満載です。お笑い好きのお笑いファンの想いだけで他意はないです。

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準決勝ネタ見る前の期待予想

本当に26組どこが通ってもおかしくなくて、どこも落ちて欲しくなくて、全員勝ってほしくて、勝手に悩んで、勝手に予想していたのがこちら。

出順の影響は出そうだなあと思いつつも、これまでのネタや3回戦生で見た感覚とかを思い出して、この9組にしました。

  • ラストイヤー勢は実力のかまいたちと天才の天竺鼠
  • 実績と期待株代表として和牛
  • ネタの好みでロングコートダディ
  • タイミングと運の神様だけを待ってる、からし蓮根
  • 3回戦見て勢いもあって好きだった、ぺこぱ
  • 3回戦見てゴリゴリM1っぽい疾走感あったダイタク
  • そろそろ田渕さんを本戦にあげたいインディアンス
  • GYAOワイルドカード勝者無二の金属バット

ラストイヤー勢は囲碁将棋もいますが、好みと思い入れもあって、かまいたちと天竺鼠へ。

カラーとしてダイタクを入れるならニューヨークを入れられない・・・そんな気がして、3回戦の勢いと好みでダイタクへ。でも出順が2番手。超難しい。それでもダイタクへ。

同じようにロングコートダディを入れるならオズワルドを入れられない・・・そんな気がして、コントも好きなロングコートダディへ肩入れ。3回戦唯一参加できなかった3日目にオズワルド出ていたので、やっぱり見たかったなあ。

となると、インディアンスを入れるなら、ミキと見取り図は入れられないのかもと思ったり。タイプやネタが被っている訳ではないですが、スピードと明るさ的に。

和牛はこれまでの実績や人気を考え、上手く着地さえすれば席は確保されているんだろうな、と。

トップバッターでハイリスクだけども、GYAOワイルドカードの時の飛び抜けた根強い人気を思い、他と誰ともかぶっていない、金属バットを最後に添えました。

ちなみに別枠で悩んでいたのは、東京ホテイソンを選んだらトム・ブラウンとカミナリは入れられない・・・でもいずれにしても、全組既に知れ渡っている芸風なので、相当革命起こさないと全員丸ごと難しいかも、と思い全員諦めました。

すゑひろがりずは3回戦で一番笑ったけれども、道具付の演芸はやっぱり本戦に残るには難しいかなと諦め、マヂカルラブリーも漫才は怖すぎるのでw、好きな気持ちは劇場ファンとしての心に留めましたw。

そして、ライブビューイング見た後の希望的観測はこちらになりました。決勝進出者発表時間まで20分しかインターバルなかったので、ほぼ直感でしたがw。ネタの良さだけでトップバッターの金属バットを諦められずw、和牛は何があろうともこのハードルは越えていくのだと思っていました。

準決勝の出番順番

とってもとっても大事なネタ順。結局、いつだって、これは、やっぱり大きな影響があると改めて実感しました。

そして、結局は勝つためにはその場を制するのみ、ということを痛感しました。

  • 名前をクリックすると感想に飛びます。
  • あくまでも至極勝手な、一お笑いファンの個人の感想です。勝手な見解、勝手な解釈満載です。お笑い好きのお笑いファンの想いだけで他意はないです。
  • 特に好きだったネタに🌻を入れています。
  • 結成年数は数え方次第で少しずれているかもしれないです。
  • 基本ネタバレ無しですが、一部少しネタに触れています。
出順決勝進出コンビ名
A-1金属バット
A-2ダイタク
A-3くらげ
A-4東京ホテイソン
A-5セルライトスパ
A-6マヂカルラブリー
B-7🌟すゑひろがりず
B-8ラランド
B-9錦鯉
B-10ロングコートダディ
B-11🌟からし蓮根
B-12🌟ニューヨーク
B-13トム・ブラウン
C-14🌟オズワルド
C-15カミナリ
C-16四千頭身
C-17🌟インディアンス
C-18囲碁将棋
C-19🌟ミルクボーイ
C-20🌟かまいたち
D-21🌟ぺこぱ
D-22ミキ
D-23アインシュタイン
D-24天竺鼠
D-25🌟見取り図
D-26和牛

準決勝26組の感想

  • 上の出順からリンクしています。
  • あくまでも至極勝手な、一お笑いファンの個人の感想です。勝手な見解、勝手な解釈満載です。お笑い好きのお笑いファンの想いだけで他意はないです。
  • 特に好きだったネタに🌻を入れています。
  • 結成年数は数え方次第で少しずれているかもしれないです。
  • 基本ネタバレ無しですが、一部少しネタに触れています。

金属バット(吉本興業、結成9年)

🌻ネタは好きです。友保さんの「よいしょ」のツッコミもゆるくて好きです。

でも、ラスト数十秒のところで噛んでしまって、やり直すってシーンがあったり。本当に走り切るだけで難しいんだな・・と怖さを知ってしまうトップバッタースタートでした。

準々決勝敗退者のネタがGYAO配信され、視聴数一番多かった組が準決勝にいけるワイルドーカード。敗者復活戦の出場はなし、そしてトップバッターになることが条件。でも、その駒を進められることは大きなことで、翌年2回戦から参加できるシード権をゲットできることと、今年は特にライブビューイングもあったので、より多くの人にネタを観てもらえるメリットがあります。

金属バットは投票期間ずっと不動の1位でした。ゆにばーすが追い上げようとも、EXITが人気あろうとも、ずっと1位でした。

なんでしょうね、この見えない力。そんな、言い表しようのない、この力が2人の最大の魅力ですね。

ダイタク(吉本興業、結成11年)

🌻金属バットを除けば、事実上のトップバッター。2番手。

3回戦で見ていた時よりも淀みが目立ち、スピードが落ちた感じがして、見ている時からああ!!まずいー!!とハラハラしてました。

その場を制するしか勝つ方法はないと実感。3回戦の時は3分だったこともあり、走り抜けるスピードを維持しやすかったのかもしれないです。4分になったことで追加1分のハードルが見えました。

双子コンビは色々と芸風が決まってきてしまいますが、私はこのダイタクのネタは好きです。自分たちの育ちや親の話、過去を振り返るネタではなくて、ストーリー性持って2人でディスカッションしているのが好みです。滑舌も良くて、前にグッて出る気の強さや雰囲気もあって魅力です。

今年Youtubeチャンネルも開設して、企画やトークを見ていると、いい感じに尖がったイケイケ感あって、そんなところも若手感あって好きですw。来年も頑張ってほしい!

ダイタクTV

くらげ(吉本興業、結成1年)

結成1年半前後でここまで来ました。割とゆったり目で、見やすい、分かりやすい、誰にでも通じるネタで今年ハマりましたね。

賞レースになると内容、構成、スキル、スピードも求められて、その平均点が全部少しずつ低くなったような印象でしたが、こういった角度のネタを量産して、いろんなネタ番組に出てほしいですね。

何より昨年結成したばかりのコンビで、ここまで来た快挙が素敵ですよ!それだけ予選会場の笑いを取った事実ですから。

東京ホテイソン(グレープカンパニー、結成4年)

知れ渡っている芸風を考慮して、かなり前半の助走が長かった印象。「い〜〜〜や」がいつ来るのかな〜と気が散って、待っちゃったぐらいです。

若干くどい感じがして、前に進まないところが気になったぐらいですが、毎年パターンを進化させててすごいなー!と思ってます。

しかし、ネタが知れているのもあり、芸歴に対してハードル上がりまくってる超若手です。持ち前の進化技術で、どこかでもう一発花を咲かせてくれる気がして楽しみにしています。

セルライトスパ(吉本興業、結成11年)

大須賀さんがインパクト満載で、今年のR1グランプリ2019決勝にも出て認知度上がってきてますが、ツッコミの肥後さんの声や間も私は好きです(玉の輿結婚してる話が先に上がりがちですがw)。

今回のネタは、2人を良く知っていないと良さが分かりづらいってのもあったように思うのと、途中の沈黙に意味を感じられなくて気になっちゃいました。

あと単純にやっぱり、写真週刊誌記者がセルライトスパを追いかけるかしら?と現実味のなさが辛いw。

とりあえず、私が観ていた品川の映画館では大須賀さんの「B型」Tシャツで出落ち笑いを取ってて掴みはバッチリw。

今年のABCお笑いグランプリGYAO配信でMCをしていましたが、それも凄くよかった!なので、今後ネタだけでなく、オールラウンダーで活躍できる期待株だと思います。

関連記事:【賞レース】第40回ABCお笑いグランプリ 2019.7.21@大阪・朝日放送テレビAスタジオ & GYAOライブ配信

マヂカルラブリー(吉本興業、結成12年)

3回戦では4日間通してトップウケの笑いをかっさらうほど、劇場ファンの心を掴んで放さないマヂカルラブリー。

準決勝のネタは、もう一回上沼さんに怒られたいのか、って思うわずにはいられない「過ぎる」カラーw。掛け合いゼロで、野田クリスタルが大暴れしてる横で村上さんがツッコみ続けてましたw。

これなら、まだ普段寄席でやっているネタの方が可能性あったのではないの!?って思ってしまいますが、それもマヂカルラブリー。お笑いファンが愛さずにはいられないですね。

野田クリスタルさんに注目行きやすいですが、村上さんのツッコミと声の安定感が凄いです。好きです。コントと漫才のキャラによっての使い分け方も魅力です。

敗者復活戦の活躍を一番に楽しみにしてますよ。どこまでやってくれるのかと期待して!w。彼らの魅力はネタ設定もやり方も夢を広げてくれるところです。

すゑひろがりず(吉本興業、結成8年)

🌻行きました。行ってしまいました。本当に決勝行ってしまいました!w。

予選から破壊力のある面白さは、どぶろっくルートとずっと言われていましたが、今年はその波に乗っていけましたね。これぞタイミング。スポッとハマりました。昨年の予選でも変わらない面白さでしたが、時代が来ました。

どぶろっくとの共通点はこの破壊力だけではないです。ずっとずっと同じ芸風をやり続けている一貫性です。毎日毎日、このスタイルで劇場出ています。

2人の表情や謙虚な存在感も良くて、狂言風馬鹿丁寧なセリフは全く嫌な気がしない上に、お茶の間フィット感が凄いです。

準決勝もそうですが、3回戦で観たときに頭がもげるかと思うほど笑い、紙吹雪が見えたぐらい楽しかったので、全国視聴者をその気持ちにさせてあげてほしい

ただ、3回戦のネタテーマがまさかのかまいたち準決勝ネタと被っていて、それだけが恐ろしいw。かぶりませんように・・・。

何がどうなっても、お正月番組で彼らは引っ張りだこになりそうで、それが何より嬉しかったりします。

そして今年開設されたYouTubeチャンネルあります。ゲーム実況を同じテンションでやってる・・ゲーム全く分からないのに面白いのですが!w。

もうお手上げですわ!ww。

すゑひろがりず局番

ラランド(アマチュア、結成5年)

全くアマチュアに感じない話術とアドリブと内容ですが、一体どうしてアマチュアなんでしょうか!

ネタはちょっとダークなので好み分かれそうですが、「上手いな〜」と思う感想は全員同じでしょう。

ツッコミのニシダさんをもっと引き出せると更に無敵になる感じがしますが、まずは手始めに、さーやさんがR1グランプリとTHE Wを制覇することですねw!

錦鯉(SMA、結成7年)

いきなりグッと年齢層上がる感じが否めませんねw。予選常連者の48歳。

それよりもネタのまとまり性がなくて意外でした。これまでの予選はそんな感じがしなかったのになあ。このぶつ切り感なんだろう?と。

TBSラジオのマイナビLaughter Nightの月間チャンピオンになったりと、勢いとパワーを期待していましたが、途中で2人の心が繋がっていない印象があり残念でした。

ラストイヤーは50代のようです。それはそれで第何世代?w

ロングコートダディ(吉本興業、結成10年)

大好きなロングコートダディ。コントも漫才も、大喜利もトークも、全て私の好みです。

ただ、準決勝のロングコートダディはナイツ塙さんもよく言ってる「M1グランプリは100メートルの短距離走」、ここの壁にガン!って当たったような気がします。

彼らの面白さと世界観を伝えるには時間もなく、他の組に勝つことを考えると、スピードも強さも勢いも足りない。この2人だけ、本レースに乗り切らず、独自の42.195kmのマラソンを走ってしまったような印象で、そのまま途中で終了。

今年はキングオブコントの準決勝にも行ったので、波に乗ってきてます。ずっと劇場でネタを頑張っていたいタイプなので(少なくとも堂前さんはw)、いつかネタの王者の称号をゲットすべく、ここからですね!頑張れー!!

からし蓮根(吉本興業、結成6年)

🌻まだまだ若手なのに、数年前から既に完成度高くて、タイミングと運の神様が味方する時を待つだけみたいな印象を持っていました。

今年の準決勝見ていて、からし蓮根だけは唯一、観ている途中から「あ、決勝の切符手に入れたわ!」って思った組。設定は相当ベタでしたが、M1が好む構成、爆発、スタイルのような感じもして、冴えてる!これは行く!とワクワクが止まりませんでした。

ボケの伊織君の風貌はインパクト大ですが、巨人師匠に可愛がってもらっていることもあり、遂に本舞台で評価される時がきましたね。

でも、やっぱり青空君のツッコミがピカイチです。ここ数年で一番好きなツッコミです。ステージに立っている時の芯の強さが光ってて、ブレずにこの大きい相方を軌道に乗せ続けられる力は凄いと思ってます。

正直、当日の会場空気次第で、ハマれば優勝候補だと思ってます。頑張れー!

ニューヨーク(吉本興業、結成9年)

決勝進出者発表の時も、芸人同士でどよめきが上がったニューヨーク。

遂に行きましたね!

これは私の勝手な見解ですが、私から見ると2人は作戦が上手いです。

まず、彼らの持ち味はちょっとダークな角度で斬っていくネタで、時にはちょっと意地悪さもあります。

私はこれは凄く良い持ち味だと思っていて、彼らがいることによってラインナップにダイバーシティーをもたらすんですよね。世の中には色んな笑いがあるのですから、こういう角度があっていい。私の中ではKOCのゾフィーのような。ちょっと暗い、ちょっとふふってしてしまう、他の人には出せないカラーを足してくれます

でもこれをそのまま出していくと、このご時世相まって嫌悪感が生まれる可能性もあり、ストレートな漫才で行くにはこの競争では見劣ってしまう可能性もあります。でもカラーは失いたくない。

そこを貫くべく、まさかの歌うっていう彼らしくない手法で攻めていきます。その手法さえダークにまとめます。3回戦では歌うネタがゴロゴロいましたが、この準決勝ラインナップで歌うネタが勝負なところは他にいませんでした。さらっと空いてました。

そこを、掻い潜り、今回の決勝進出を決めたように見えて、観ながら、おお・・・とw。

彼らを進ませることは、大会にとって大きな賭けです。どのネタかけるか分からないですが、場合によっては上沼さんに怒られる可能性も秘めてますがw、凄く魅力あると思います!

あと今年開設されたYouTubeチャンネルを観はじめてから思い入れが強くなっちゃいましたね。これが面白いんですよね。

ここ最近の若手芸人YouTubeチャンネルで一番のおすすめです。毎日更新でとても頑張ってます。毎日今日は何かな〜って思ってる自分がいます。その中で、日曜22:00からの生配信ラジオが一番おすすめです。

今日も配信楽しみだな〜。だって、決勝進出後初のラジオですから!

ニューヨーク Official Channel

(2019/12/9更新)12/8(日)22:00〜のニューラジオが更新されました!約1時間、色んなM1準決勝の振り返り含めて裏話をしています。必聴!

嶋佐さんは決勝進出発表後、勝ち上がった見取り図盛山さん、インディアンス田渕さん、からし蓮根青空君で祝杯を交わしたそうです。屋敷さんはもちろん、BKBとさらば青春の光の森田さんw。切っても切り離せない関係ですねw。

トム・ブラウン(ケイダッシュ、結成10年)

昨年の功績から1年。大分彼らの手法が知れ渡ったところで、今年更に進化させてチャレンジしてました。

ツボではないのですが、トムブラウンのネタは根負けで最後笑ってしまう感じです。最後畳み掛けられるところは、バカバカしさに誘導されて、にらめっこに負ける時みたいですw。実際映画館でもかなり笑いが上がってました。

M1の舞台は彼らに必要ない気がしつつも、M1がなければ今みたいな活躍もないかと思うと、つくづく、可能性をしっかりよく観ている審査員だと思います。

https://twitter.com/tom_mitio/status/1202452153358413825

オズワルド(吉本興業、結成5年)

🌻準決勝の仕上がりだけ観ても、もう、ここは落とせないですね。しっかり着実に収めました。凄い!

オズワルドは昨年の3回戦一番面白かったぐらいなのに、落とされて勝手に悶々としていたので、今年は絶対リベンジしてほしいと思ってました。きっとそう思っていたお笑いファンは多いはず。

今回の準決勝ネタラインナップの中では一番好きなネタでした。

あと伊藤さんの引きの強さが凄い。なんていうか自分に寄せる力と言いますか、媚びずにグッと周りを彼に合わせさせる力があります。その魅力が本番上手く伝わるといいなあと思ってます!

カミナリ(グレープカンパニー、結成8年)

もう知らない人はいないカミナリ。彼らの突破口も間違いなくM1でした。まだ結成8年だったとは!w。忘れかけてましたよ。

個人的には3回戦のネタの方が好きですが、しっかり緊張感持って、これまでのTV露出や売れ方に甘えることなく、真摯に頑張ってる感じが伝わって凄く好印象でした。

もっと突き抜けてもいいんだけどなー!敗者復活戦では、たくみ君がガンガンまなぶ君にツッコむところを見たいですね!

まさかのあと7回もM1グランプリ出られるので・・・進化や変幻を期待しちゃいます。

四千頭身(ワタナベ、結成3年)

売れっ子代表格。まだ、若干22歳ですよ。この若さでこんなに色々チャンスがあるなんて、それだけでワクワクします。

準決勝のネタチョイスは割と意外でした。あまり爆発ポイントがないのと、ちょっと内容に対して要らぬ複雑さがあるイメージです。スッと入ってこない。ABCお笑いグランプリでやってた広告ネタの方が好きなのですが!

あと、後藤くんが風邪気味だったような?やっぱり体調万全で臨むって大事ですね。鼻声に気が散っちゃいました!

この後藤くんのツイートが一番笑ったりして。そして、彼らのYouTubeチャンネルは若手代表でしっかりタレント感を出してくれます。

間違いなく敗者復活戦、そしてこれからのお笑い界を盛り上げてくれると思います!

YonTube(四千頭身公式チャンネル)

インディアンス(吉本興業、結成9年)

敗者復活戦の常連さんになっていたインディアンス。遂に切符を手に入れました。

田渕さんの勢いは生で見ると凄いです。どうやら舞台裏でも拍手が上がっているそうですが、本当にザキヤマさんを思い出すぐらいのスピード感と動きの量です(白いシャツがトレードマークなとこも)。

準決勝ネタも割とテッパンで、もっといいネタあるように思いますが、いい具合にギャグ漫画さながら駆け抜けていきました。

ここのコンビは、ネタ選びと、田渕さんが興奮した時に、1.変なアドリブや2.ネタ飛んだフリするみたいな小手先技術を入れないないようにする、ってことが課題に思いますw。

Youtubeチャンネルもありますが、実は私は天竺鼠・川原さんの企画に出ていた時の田渕さんが結構好きです。真面目な人です。自由な川原さんもお楽しみくださいw。

インディアンスのぃやぁっとうー!TV

囲碁将棋(吉本興業、結成15年ラストイヤー)

ラストイヤーでかまいたちと天竺鼠と同期。なかなかテレビではお見かけできないものの、劇場出番は多く、実力は高く、ネタの評判も上々です。

2人とも185cmの高身長でステージ出るとインパクトあるのに、まさかのその体格パワーに頼らず、超緻密なやり取りするタイプのネタをします。3回戦でも正に!みたいなネタをしていました(根建さんが何度か噛んでてヒヤヒヤしましたがw)

そこが魅力なんですが、今回の準決勝は恐らく最後に今までの全てをぶつけるべく、かかり過ぎてしまって、期待していたネタ運びが見られずで、ボケとツッコミもどこかで見たことあるようなものが多く、途中から焦りが伝わってきました。

劇場での根建さんのイジられ感はかなり面白いです。全てを素直に全力で取り組んで、周りに突っ込まれています。あんなに大きいのに!って思うぐらい制せれてませんw。漫才以外のそういうところも面白いですよ。

ミルクボーイ(吉本興業、結成12年)

🌻前評判十分。大阪会場の予選ではずっとトップウケできている印象でした。

そして準決勝のネタ仕上がりは、もう師匠クラスでした。衝撃。

なんの不安感も、無駄な技術もなく、素手で瓦を割っていたようなイメージ。一つのテーマでひたすら4分間を貫きます。

特にツッコミの内海さんには、生粋の漫才師の風格と声のトーンがありますね。血に流れてます。駒場さんは筋肉のイメージしかなかったことが申し訳ないです!

審査員にもハマりそうで、一撃で最終決戦に行く可能性が高い。知名度低くとも、2007年のサンドウィッチマンみたいなダークホースカラーがあります。

怖い。実に怖いです。

かまいたち(吉本興業、結成15年ラストイヤー)

🌻思い入れ一番。ブロック最終出番。ミルクボーイの後だなんて美味しい出順を頂いたもんです。

3回戦と準々決勝は苦戦している様子で、大会始まっても濱家さんの痛風が1ヶ月治らず、山内さんも東京進出以来初めて体調崩し劇場出番キャンセルするなど、準決勝当日まで本当にギリギリラインに見えました。

でも、今回の準決勝のネタと出来は強かった。彼ららしいネタで、しっかり着地してくる強さが魅力です。見ながら、「きたきたきたー!」と嬉しさ極まりテンション抑えるのに必死w。

最後〆のやり取りで見せた山内さんの表情に感無量。あれだけであそこまで笑いを取れるようになったのは、キャラ浸透して売れてきた証拠ですね。数年前では無理でした。(この下りはも危険な手段だったかもしれませんが汗)

結果、ラストイヤーかまいたち1組のみ。他は7組初進出メンバーの中ですが、だからこそ、当日までの露出は全部見出し飾れちゃって、コメントも回ってきてますよ!

しっかり美味しい花道貰いましたね。

決勝戦オープニング煽りVのシメが山内さんになってくれることを期待してます。

これ以上書くと長くなりそうなのでw、こちらからどうぞ。

ぺこぱ(サンミュージック、結成11年)

🌻ぺこぱは、3回戦見た時から、行くんじゃない!?って思ってた組でした。吉本以外の他事務所枠云々関係ないです。彼らはしっかり自分たちの駒を進めたと思います。

まず、あのツッコミスタイルがとても今の時代に合ってます。「なんでやねん!」っていう否定より、肯定し続ける感じが今の流れのような気がして、凄く令和時代に乗ってます。

昨年のM1予選や今年のおもしろ荘優勝から、少しキャラを薄めにしてきたのもアクが抜けて良いかも。期待十分です。会場にハマって弾ける可能性大です。

本人は辛いですが、トップバッターでいってほしい組なんですよね。ぺこぱのネタなら、みんなを優しい気持ちにして笑わせ、大会をワクワク感ですべり出してくれるような気がします。

ただ、ちょっとシュウペイさんが余計なことしそうで心配ですがw。

https://twitter.com/shupei0716/status/1202489348739883008

ミキ(吉本興業、結成7年)

ハードルが死ぬほど上がっている、結成僅か7年の兄弟コンビ。もう、彼らは今後8年連続で出るとしても、準決勝・決勝の常連さんになること間違いないでしょう。

凄い技術です。しっかりいつも通りのミキでした。でも、どこか新鮮さがなく、どこか小慣れた感じもして、他の死に物狂いのコンビを見た後だと、ちょっとスカしたようにも見えました。(本人そんなことは全くないと思いますが)。3回戦に関しては、流し過ぎていてこちらが幻滅したのを覚えています。

結果、いま思い出しても、お兄ちゃん定番の「え?」の箇所しか思い出せない・・・あれだけのクオリティにも関わらず、印象が薄くなってしまいました。

昨年も敗者復活戦から勝ち上がったこともあり、今年も期待されていますが、もう全ては超シンプルに、2人がどう取り組むか次第だと思います。

アインシュタイン(吉本興業、結成9年)

今年本格的にブレイクしたアインシュタイン。好きにならずにはいられない、貴重な2人です。凄くいいバランスの2人です。

ボケの稲ちゃんが天才的に面白くて、全国露出がない時からアメトーークやバラエティなどで引っ張りだこに。ツッコミの河井さんも劇場のMCや、古き良き芸人仲間を大事にする兄貴風吹かせる感じとか、今の関西劇場には欠かせません

でもですね、素直に。私はことネタになると、アインシュタインのネタは昔から好きになれないです。というか、ネタが「ない」の印象に近いいつも稲ちゃんのキャラと顔面イジリの一本背負いに近いイメージです。

今年はタイミング的にも勝負。準決勝ネタは、これまでに見たことない、賞レース向きのストロングプレイに進化していて、本気さは凄く伝わってきました。河井さんのニヤニヤも抑えて、際立たせてましたね。

この形に持っていくのに、かなり2人で調整したはずです。でもやっぱり中身は変わっていませんでした。

ウケの量でいったら一番だったのかもしれませんが、私は今回の結果には納得です。

でも大丈夫、敗者復活戦で巻いてきますよ!そこをどう勝負してくるのかが今から楽しみにしています。

天竺鼠(吉本興業、結成15年ラストイヤー)

🌻出ました。天才川原ワールド。この準決勝のネタを見て、どういう舞台であれ、最後であれ、自分のスタイルを貫く意志には、自分の美学とファンを大切にする思いがあるでしょう。

いつも勝手に開催してる掴み-1グランプリから、途中支離滅裂なこと言い出して、最後瀬下さんを背負うところまでw、もうやりたい放題。「もーーーー」って言いたくなる感じの笑いです。

デビューしてからすぐにキングオブコント決勝にもいき、常に気鋭の芸人として注目されてきた川原さん。くっきーから浅野忠信まで取り囲むアーティスト。

M1で恒例となった、川原さんの掴みがもう見られなくなると思うと悲しいですが、爆笑に包まれた、凄くいい準決勝ラストだったように思います。もしかしたら決勝いけるかも?と信じたぐらいでした。

敗者復活戦も大いにかき回してほしい。彼こそ芸人だと思います。最高。

あ、瀬下さんも重要ですよw。この川原さんをずっと支えてきて、川原さんのやりたいことを全て叶えてきているんですから!

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天竺鼠・川原チャンネル

見取り図(吉本興業、結成12年)

昨年決勝進出してから、確実に自信と腕をあげてきている見取り図。大阪会場の予選では、ミルクボーイの次に固いと言われていたトップウケをさらっていたようで下馬評高かったです。

準決勝のネタもしっかり仕上げ、最後徐々にスピードアップしていきながら、孤を描く形は一番綺麗だったように思います。キラーフレーズとパワーワードは今年も健在でした。

私のツボではないのですが、決勝進むべき組の仕上がりだったと思います。

兄貴分のかまいたちのラストイヤーにお供するのは、やっぱり家族以上に仲が良い、見取り図なんだなあとファン目線ではテンション上がりましたね。最終決戦で戦えるかな!?

見取り図ディスカバリーチャンネル

和牛(吉本興業、結成13年)

ここ数年、言わずもがなの大本命。今回もトリが回ってました。

ネタや技術はもちろんですが、テレビや劇場で魅せる立場としての、風格と品格は群を抜いています。

3回戦見たときはう〜むという印象でしたが、これは毎年のことで、温存しながら徐々にエンジンをあげていくのが和牛

そして、準々決勝はかなり良い評判を聞いていたので、きっちり着地すれば今年も1席あるのだろうなと思ってました。

ただ、準決勝のネタが始まって、「あれ?」と思った人は絶対多いはず。命がけのコンビや、パワープレイのネタを見た後に、まさかの数年前からずっと寄席で何度も何度もやっている男女可愛い系ネタでこの大会が締まるわけがなく。笑いの量も一気にストンと落ちたのを感じました。

笑えなかったというよりは、3回準優勝してる和牛だからこそのネタを期待したみんなが不安になったって印象

勝手な見解では、ネタチョイスの作戦ミスとこの3年で周りも大きく変わっていたことの現実だったように思います。逆にトリじゃなかったらどうなっちゃってたんだろう。

それでも、これまでの実績を含めてなんとか決勝行けるかな、と思ったら、ここは厳正な審査の壁。越えることはできませんでした。

まるでGo to Startに戻ったような。思えば、2016年も敗者復活戦から巻き上げて、一気に決勝戦に行き、銀シャリに次ぐ初めての準優勝に。

敗者復活戦では、初心にかえる、和牛らしいネタが見られることを楽しみにしています!準々決勝のネタ気になります!

ライブビューイングの意味

今年初めて実施されたライブビューイング。

大阪会場の1つは本当の生配信ライブビューイングで、そのほかの全国映画館は2時間遅れのディレイビューイングでした。

どアップ映像で準決勝見るのは初めてでしたが、全員の緊張と賭け感が、表情、声、震え、涙目、汗、全てに見えましたね。すごい臨場感。

映画館っていうロケーションは暗くて集中できるのと、劇場の椅子より座り心地いいのでw、疲れないのが良いところでした。

総じて、ライブビューイングはとても良い取り組みだと思います。

なぜなら、より多くの人が見られるようになり、商業的に盛り上がることもそうですが、今回の決勝進出メンバーは準決勝見ていればこそ納得できるもので、審査員により賛同できるからです。

この大会の審査の真髄を観客にしっかり目撃させました

世代交代と時代の流れも汲みながらも、こうやってお笑いファンをしっかりグリップしながら改革進める手腕たるや!7組が初出場と言われていますが、準決勝を見ていれば、ある程度納得できるはずです。ライブビューイングあってこそでした。

的確且つフェアな審査員を揃え、実力見てチャンスをくれる、素晴らしい大会だと思います。

もうこうなったら・・敗者復活戦も決勝戦もライブビューイングしてほしい。こうやってどんどん欲張りになっていきますw。

決勝戦と敗者復活戦は12月22日。

今から待ちきれないですね!

GYAO動画:GYAO配信 M-1グランプリ 2019 ファイナリスト発表記者会見

M1公式サイト記事:公式サイト「M-1グランプリ2019」決勝進出者発表会見

M1公式サイト記事:公式サイト「M-1グランプリ2019」審査員が決定!

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