キングオブコント(KOC)2014をいまさら勝手に振り返る〜チョコンヌの戦い

さて、今週9月21日(土)はいよいよキングオブコント(KOC)2019決勝です。

今年もシークレット企画のため、決勝進出者は発表されず、公式に予想大会が開催されていたりして、色んな憶測が走ってますね。

今年の準決勝2日間34組68ネタを見てきたので、こちらからどうぞ!

今年の決勝に向けて、ひたすら過去回を振り返っていましたが、昨日ちょうどこんなお知らせもきて、そういや2014年を振り返っていなかったな、と。

https://twitter.com/wowow_stage/status/1173511849968451590

単独ライブがWOWOWで放映され、今年はライブビューイング企画まである実力者シソンヌが優勝したのが2014年です。

https://twitter.com/sissonne_jiro/status/1172551840774279169
Paravi

過去KOCはParaviの動画配信で見られます。KOCはTBS。Paraviの出資社がTBSの親会社東京放送ホールディングス。それが理由できっとParaviなんでしょうけども、月額925円(税抜)で割と高めなのにKOC以外は見たいものがなくて・・・私はParavi脱落組です。国内ドラマが強みのようなので、ドラマ派の方にはオススメかもしれないですね。

KOC2014は最初で最後の審査方法

2014年は今とは異なる番組構成と採点方式で、且つ最初で最後の一騎打ち対決ルールが施行された特殊な年でした。

かまいたちも、和牛も、天竺鼠も、藤崎マーケットも、GAGも、ジャルジャルも、ゾフィーも、わらふぢなるおも、みんなみんな審査員席にいますね。司会はダウンタウン、黒髪の松本人志も浜ちゃんと一緒に進行。公式裏チャンネルでは陣内智則さんと板尾創路さんが中継していました(今となってはこれが気になります)。

2012年に続き、この審査方法を見ていて、なんで今の5人制に移り変わったのかは、分かるような気がします。

やっぱり審査基準と勝因根拠が伝わらない

結局なぜそれぞれの組が支持され、勝ったのかがわからない。なんとなく「芸人さんに支持されたんだな」というところのみで流れていきます。

TV番組としては、「審査員」がいて、然るべきポイントをプロ目線で、なぜその得点になったのかの解説の誘導を入れることで厚みが出ます。松本人志が97点つけた!とか分かりやすい方が、見ている視聴者がついていきやすいのですよね。

そして、ネタ対決で一騎打ちは辛すぎます

違う組と当たってたら・・って思ってしまうのと、芸人101人も人間なので関係性もあることからどこまでフェアに判定できるか疑問であり、松っちゃんも言ってましたが、2組を点数ではなく勝敗決めるのは難しすぎますね。

ファーストステージ一騎打ち対決:トップバッター務めたのもシソンヌ

1st Stage先攻
事務所
ネタ点数後攻
事務所
ネタ点数
第1試合シソンヌ
吉本興業
ラーメン屋54巨匠
人力舎
おじさん47
第2試合ラバーガール
人力舎

子供服83リンゴスター
人力舎
スパイ18
第3試合バンビーノ
吉本興業
ダンシングフィッソン族58さらば青春の光
ザ・森東
下ネタ43
第4試合ラブレターズ
ASH&D
入院している少年7犬の心
吉本興業
手品94
第5試合チョコレートプラネット
吉本興業
業者80アキナ
吉本興業
取れへん21

第1試合 シソンヌvs巨匠

シソンヌ2人の演技力は半端ないですが、じろうが特に弾けてますね!完成度が群抜いてて喜劇レベル。岡野陽一さんがまだ巨匠としてコンビだった懐かしき頃・・・これは巨匠惜しい。惜しい。個人的に好きなネタでした(きっと準決勝ではウケているに違いないw)。

第2試合 ラバーガール vs リンゴスター

ラバーガールは今年2019年、準々決勝敗退してしまい残念すぎます。2人の雰囲気がすごいいいんですよね。このネタはちょっと漫才っぽいので、もっとコント感欲しいですが、ラバーガール世界観はやっぱり好きです。

2017年に解散したリンゴスター、この時は最年少の後押しもあったんですね。バイきんぐのようなワーディングエッセンスは感じますが、ツッコミ以外は棒立ちしている印象ですね。(西村さんってやっぱりすごいんだなあ、と思ってしまいました。)

第3試合 バンビーノ vs さらば青春の光

誰かがバンビーノと当たらなければいけないとは分かっていても、趣向が違いすぎて辛い。選べませんねw。

バンビーノのダンソンネタは好きです。バカバカしいのですが、キレッキレで、老若男女笑える明るいコントって、こういうことのような気がしてますw。この後このネタを営業でやりすぎて、腰を痛めていたのは有名なお話。

さらばは大好きなのですが、そうか、この年はこのネタでしたね。老若男女笑えないコント、ダンソンの真逆でしたねw。

第4試合 ラブレターズ vs 犬の心

なかなかシュールな組み合わせですねえ・・・お笑いマニアしかついていけないような。きっと、準決勝ではハネたのでしょう。毎年ありますが、今年2019年も同現象があったので想像ができます。KOC登竜門感ありまくりです。

それにしても、ラブレターズはなぜこの年、いきなりいじめられていた過去をアピールするようになっていたんだろうか?

こういうのを見ると、ああ確かにこれでゴールデン視聴率は狙えない、シークレット企画が走ってしまうのも一理あり?と思ってしまう悲しき現実です。

第5試合 チョコレートプラネット vs アキナ

チョコプラ小道具コントの真骨頂。2018年もこの路線だったのですが、題材とオチの決まり方違いでこんなにも違うのですね。

アキナの復活劇は、同期仲間が審査員席で見守る中の決勝。藤崎マーケットがコメントで振られていて、ファンとしては嬉しいですね(和牛水田くんが半泣きで見ていたというアキナ紹介VTR)。アキナのネタはどっかニヒルな笑いで、割と強弱少な目でもあり、好みではないのですが、この「取れへん」のワードパンチはやっぱり利きます。

ファイナルステージ – シソンヌのさよならホームラン

ファーストステージで勝ち上がった5組が、その場でそれぞれ出順をくじ引きするという、すごい時間尺の使い方!w。

Final Stage暫定優勝者
事務所
ネタ点数挑戦者
事務所
ネタ点数
1stチョコレートプラネット
吉本興業
カラオケ83バンビーノ
吉本興業
ハグハグハグゲッター18
2ndチョコレートプラネット
吉本興業

カラオケ85犬の心
吉本興業
16
3rdチョコレートプラネット
吉本興業
カラオケ61ラバーガール
人力舎
美容院40
FINALチョコレートプラネット
吉本興業
カラオケ27シソンヌ
吉本興業
タクシー74

トップバッターが勝つには、ひたすら一騎打ちで最後まで勝っていかなければならないシステム。

そこで、トップを引いてしまったチョコプラでしたが、最後の最後まで粘り勝つドラマを見せ、場を盛り上げたところで、シソンヌが最後さらっていきました。

じろうの女形はピカイチ。演技力と流れが気持ちよく、完成度の高いクオリティが心地いいです。コント職人ならではの技術やカラーも際立ち、そこがチョコプラ2本目の一辺倒ネタで戦うにはキツかったのかもしれないですね。

チョコプラとシソンヌは同期。チョコンヌとして、ユニットライブをしていたので、この最後の決戦はファンにはなんとも言えない展開だったのではないでしょうか(これは、かま天マーケットファンからすると他人事ではないw)。

改めて見ると、この年のチョコプラはギラギラ感がすごくあって、魂入れて戦っていて清々しいですね。十分な主役でした。長田さん、ありがとう!

それにしても、最後の優勝者発表の時間尺は僅か2分w。慌ただしい中のトロフィー授与で、落ち着いて優勝コメントも聞けぬまま。

途中の進行を思い返すと・・・もうちょっと時間の使い方ありますよね。浜ちゃんにおんぶにだっこな演出運営。

今年のKOC決勝放送もきっと定常運転なので、心配してますが一旦、

では、また明日。