令和元年度 NHK新人お笑い大賞~観客、審査員、大会カラーにフィットしたラフレクラン

さて、本日2019年10月27日(日曜日)令和元年NHK新人お笑い大賞が放送されました。

NHK新人お笑い大賞
  • 1950年代に始まった「NHK新人漫才コンクール」を前身とし、昭和、平成と60年以上続く、漫才・コント・漫談・歌ネタなど何でもありの若手お笑い芸人のコンテスト。
  • 2014年にNHK新人演芸大賞の演芸部門が名称変更してからの過去優勝者:Gパンパンダ(2018年)、アキナ(2017年)、トット(2016年)、チョコレートプラネット(2015年)、アイロンヘッド(2014年)
  • 60年以上の歴史云々と語っている割に、衝撃なのが、なんと生放送ではない

    なんでよw

    そう、この大会は収録放送であり、実際は先週10月20日(日曜)に開催されていました。となると必然的に、優勝したチャンピオン含めて、出場者や関係者含め、全員静かに過ごすことを強いられた1週間。

    霜降り明星せいやがフライングしてツイートしちゃうのも無理はないでしょうw。(ツイート自体は消えましたがw)

    シークレット企画に継ぐ謎ですので、是非来年は生放送でよろしくお願いします。そして、是非賞金もあげてくださいw。(昔50万円くらいあった気がしますが、もうないですよね?)

    審査員とルール

    司会&審査員
    • 司会:フットボールアワー、福田麻由子
    • 西川きよし(タレント)
    • 里見まさと(漫才師 ザ・ぼんち)
    • 渡辺正行(タレント)
    • 久本雅美(女優・タレント)
    • 陣内孝則(俳優)
    • 大池晶(漫才作家)
    • 福島広明(NHK大阪拠点放送局制作部部長))

    審査員もバラエティ重視で割と一般感覚に近いラインナップ。久本雅美って女優の肩書があるのですねw。陣内孝則さんチョイスは何故ゆえに?

    ルール
  • 審査員7人。Aブロック、Bブロック、4組ずつ2つのブロックに分かれて1回戦を戦い、各ブロックで1位となった2組が決勝に臨む。点数ではなく指名投票制。
  • Aブロック1回戦~吉本一色の戦い

    Aブロック4組
      1. 堀川絵美(吉本興業) ピン芸 バスガイド *2票
      2. ラフレクラン(吉本興業) コント 電話 *3票決勝進出
      3. インディアンス(吉本興業) 漫才 海デート *2票
      4. 隣人(吉本興業) コント ゾンビ

    多種多様過ぎるなか、オーソドックスなコント勝ち

    趣旨嗜好がバラバラ過ぎてどう選ぶのって感じですが、もう単純に「面白かったか」で審査するしかないですねw。

    かなり年齢層高めの全然温まっていないカチコチ観客の中で、トップバッターの堀川絵美は頑張っていたと思います。

    インディアンスは前のラフレクランのネタを使ってのツカミをやるほどの余裕を見せつけw、大爆笑を取ってましたが、ちょっとズルい感じしちゃいますね。トラブルを利用するのは生の臨場感があっていいのですが、今回のは完全に「ウケてたネタを拝借」感があったので、ないかな~と。

    隣人のゾンビネタは、恐らくセットとかライトが揃えばもっと面白いはず!あのステージ装飾がある中で、このネタを衣装とメイクだけで乗り切っていたので、少し世界観を理解するのが難しかったなあ、と。

    あと、お洒落なゾンビならば・・・本気でお洒落になってほしい、っていう地味な想いが生まれましたw。

    というわけで、ラフレクランがオーソドックスな段取りコントで笑いを生んで、オチのパンチもあって決勝進出。

    個人的にラフレクランのネタは、いつも笑いより心配が先走ってしまう印象で少し好みではない私情を挟みつつ・・。

    でも、それ以外に他意はないです!結果は納得です。

    Bブロック1回戦~激戦区

    Bブロック4組
      1. ジュリエッタ(吉本興業) コント 保険 *2票
      2. かが屋(マセキ芸能社) コント イヤホン *1票
      3. たくろう(吉本興業) 漫才 *1票
      4. ゾフィー(グレープカンパニー) コント バイク事故 *3票決勝進出

    それぞれの世界観、変化球勝ち

    Aブロックとかなりレベルの差があり、Bブロックは激戦だったように思います。

    ジュリエッタは藤本さんの女装と声のトーンが面白さを大きく占めている気がしますが、分かりやすいネタでついていきやすいのも魅力。大会と観客にフィットしていたので、Aブロックにいたら、勝ち上がっていたかもなあと。

    かが屋は、世界観の引力が強過ぎて、やっぱり賞レースタイプではないものの、質のいいコントが見られるので、出場することで大会のブランドと質をグンと上げる力があることがよく分かりました。

    そして、加賀くん、艶が出てきてますよw。いい感じに脂乗ってきていて、きっと自信もついてきているのでしょうね。嬉しい変化!

    たくろうは、皆さん、一度耳だけで聞いてみてください。実によく出来てます。聞きやすくて、ツッコミが絶妙です!この良さがいつの日か伝わるといいなあと思っていますが、今日のネタはかなり印象に残らない弱さがありました。応援してますー!頑張ってー!

    全然関係ないですが、赤木君の存在感は例えるなら草彅剛みたいです。なんか空気感がそっくりのような?(言わずもがな、その他は似ていないのですがw)。そんなことを思いながら見てました。

    そしてゾフィーは、賞レース常連になりつつあっていいですね。彼らは全く違う角度のコントを放り込んでくれるのが魅力です。今回のネタも、ちょっとダークで賞レース感のないネタですが、やっぱり面白いです。

    という不安を振り切り、票が割れながらも、ゾフィーが決勝進出!

    決勝戦~勝負ネタ対決

    決勝戦
      1. ラフレクラン(吉本興業) コント カツ丼 *4票優勝
      2. ゾフィー(グレープカンパニー) コント 謝罪会見 *3票

    大会、観客、審査員、全てにフィットしたラフレクランに軍配

    ラフレクランのネタはABCお笑いグランプリでも披露したネタでしたが、テンポがいいのと分かりやすくて「楽しい」です

    ボケとオチが好みではないですが、今日はラフレクランに風が吹いている感じはしたので納得です。

    関連記事:【賞レース】第40回ABCお笑いグランプリ 2019.7.21@大阪・朝日放送テレビAスタジオ & GYAOライブ配信

    ゾフィーは今年の勝負ネタ謝罪会見。KOCもこれで勝負しました。

    腹話術人形がたまらないですが、今回はカメラワークが合ってないー!w。ここは人形ふくちゃんと上田さんのアップなのよー!とか思いながら見てましたが、ちょっと1発目に加えて角度がダーク過ぎたかもしれないですね。

    でも、やっぱりこのネタは好きです。上田さんの声がだいぶ飛んでて調子悪かったですね・・・このネタやり過ぎかしら。お大事にしてくださいー!

    関連記事:キングオブコント(KOC)2019決勝生放送の感想レポート〜大波乱が導く笑いの原点にいたどぶろっく

    というわけで、大会カラー、観客、審査員、全てを制したラフレクラン。

    おめでとうございます!!これをキッカーに活動範囲が広がるといいですね。

    11月はいよいよM-1グランプリが本格化。多忙な10月を越えたので、11月から少しずつまたブログを復活させます。

    年末までお笑い界から目が離せない!