キングオブコント(KOC)2019準決勝 2日間の観覧を終えて〜続編・ネタ以外の感想

昨晩の三四郎ANN情報によると、キングオブコントはシークレット企画をしても、

「決勝行った組は場数を増やす。負けた組は切り替えて新ネタをやりだす。ファイナリストは目の色が違う、肌の艶が違う、平場で前に出る、生き生きしている。」

だそうです。

シークレット企画は反対ですが、いつまでも怒っていても埒明かないので、誰が目の色変えて、肌艶良く、劇場に出まくっているかを探す旅に出ようと思いますw。

さて、一夜明け。

9/5(木)・9/6(金)の2日間にわたり、赤坂BLITZで開催された、キングオブコント(KOC)2019準決勝34組68本の記録は昨日のブログよりどうぞ。勝手な個人的な感想&記録なので悪しからずでお願いしますw。

昨日脱力してたどり着けなかった、続きです。

全体的に低調、自然と観客も重めに

昨年2018年の準決勝と比べて、ネタと勢いのレベルが下がった?ような気がしていましたが、今年は若手や新しい人が多いのも一つの要因かもしれないです。

2018年は、KOC決勝経験ありのかもめんたる、ジャンポケ、しずる、うしろシティもいて、認知度あり+違う角度で阿佐ヶ谷姉妹と大自然などもいたなあ。

今年引き続き準決勝進んだところも、「前のネタの方が好きだな〜、これで決勝いくなら前のネタで進んで欲しかったな〜」とすら思うところもありますが、その年の状態が全てなので、言いっこなしで、未来に向いていくしかないですね。

今年は全体的に低調なイメージでした。

2日目に関しては、後半に行けば行くほど、ハネずに辛くなっていくっていう現象すらありました。

実際私もトリから2番手、大好きな藤崎マーケットに爆音SE付きで畳み掛けられた時は、クワイエットルーム的な気分になりましたw。

全体的に低調ということは・・・、強い組は過去の勝負ネタやるのも一つの勝利策。わらふぢなるおが2日目に昔のネタをやりましたが、1日目ほどのバカウケ!ではないものの、安定感持って笑いを取っていたので勝てそうですね。

賞レースは、寄席ではなくて勝負

そういう競技でもあるので、賞レースにおいては、そこの戦略で動ける組を好みます。

多様性の課題が残る審査員

今年もダウンタウンの右腕、作家・高須光聖さん他、TBS局の方や作家さんが審査員で、芸人さん側も一際気合が入っているでしょう。

一点気になることが。

審査員が全員男性です。

私としては、1人だけ女性スタッフ審査員が欲しいです。

世の消費力や流行りを握るのはやはり女性。KOCはゴールデン番組でもあり、番組を長続きさせていくためにも、お茶の間の女性が見よう!と思うようなラインナップ&番組目線は必要な気がします。

それに、TV番組的にも観客は大体若い女性だったりしますよね?

その番組のネタラインナップを選ぶ上で、女性が1人もいないのはなかなか危険。このラインナップだから、昨年だーりんずとロビンフットが同時に上がったのかな?とすら思います。

ちなみに2組とも上手くて面白いです。2組がどうのと言っているのではなくて、10枠しかないのにネタもタイプも似通っていることが気になっています。準決勝には32組いたのですから。

審査員の多様性については、昔までは、さほど気になっていませんでした。寧ろ、職人気質を極めてゴリゴリの作家さんたちだけで固めて欲しい、とすら思っていました。

でも、私自身、会社で男性のみのチームに女性1人で入るようになってから、感じることが多く、改めて意識しています。男性だけの趣旨趣向で進めると、好み、判断、評価、考え、進め方に圧倒的な偏りがどうしても出てしまい、多様性が消えます。これは男性だけではなくて、女性だけで集まっても同じ現象は起きるでしょう。

そんなことを言いながらも、私はお笑い大好きなファンです

お笑いの作家さんは男性が多いです。

テレビ番組として媚びるような、なんの尖りもない、単なるバラエティになってしまうKOCなんて見たくありません。

でも、視聴者が増えないのは寂しい。

なので、1人だけ」女性審査員が欲しい、と思います。

賛否両論?否否両論?シークレット企画

2018年より、決勝進出者が決勝当日まで公表されない「シークレット企画」が始まりました。

視聴率のテコ入れと思いますが、これは芸人さんとお笑いファンにとって、愛がなさ過ぎて、辛過ぎます。

2日目の準決勝終了後、その日のうちに決勝進出組は発表されています。その発表の場にはメディアをいれておらず、完全クローズド。

勝っても負けても、全員口外が許されない中、約2週間過ごすことになります。

まず、芸人さん自身、勝ち負けを言えないので、ラジオや劇場、テレビに出ている時も、変なテンションでトークすることを強いられます。

これだけ人生賭けている大会で、「勝ったー!」「負けたー!」って仲間やファンと喜びや悲しみを分かち合うことも奪われ誰にも何も言えない中で最終調整を進めなければいけません

少しは浮かれさせてあげてほしいw。

プラス、「KOC決勝進出者」としてのブランドで売り出すチャンスも奪われます。いろんな露出の方法が図れるのに。すでに入っている仕事や、これからの予定の調整も色々気を使わなければならない。

そして、単純に、この瞬間が見られないのです。ファンは見たいのですよ、これw。2017年の涙のGAGを見てあげてください。名前が呼ばれた瞬間の観客と芸人さんの祝福声援。これは嬉しかったはず。

全般的にKOCの運営は、お笑いと芸人さんへの愛がない。

WEBの更新も気まぐれで、公式とは思えないツイッターの宣伝、当日のカメラワークもネタに対するリスペクトがなく、挙げるとキリがないのですが、

KOCは単なる一、テレビ番組に過ぎない

と判断していることは分かります。

根本的に大事にすべきところを大事にしてないから、視聴率が苦戦しているように思うものの、大人の事情もあるのでしょうから、これ以上言いません。

キーパーソンあべこうじさん

KOC名物になっていますが、準決勝の司会はあべこうじさんです。

これが凄まじくクオリティいいです。

M1予選のMCや他のイベントの司会メンバーを見るたびに、KOCのあべこうじさんを思い出す、と言っても過言ではないですw。

賞レースは、一生賭けた芸人さんの本気ネタを30組以上ぶっ続けで見るので、それなりに観客も疲れてきます。

そこをMCが温め続けなければいけない

でも、MC繋ぎ時間は脳みそとテンションの箸休め時間でもあるので、「どうもー!」ってテンションで出てこられても辛い。

あべこうじさんは、テンション高すぎず、低すぎず。押し付けず、様子を見ながら泳ぎ、いい具合にイジって、ハハッぐらいの笑いを一つ二ついれて、温度を保ちます。

「すごいなーすごいなー」と思って今年も見ていました。

あとビジュアルに華があり、声がいい。単独ライブを見に行って、彼だけの舞台を見て思いましたが、出で立ちがほぼ外国人。なんていうか、パフォーマーとして、自分の存在をバシッと舞台に置ける人のように思います。

ちょっと日によってテンションは違うかもしれないですw。カミカミの時もありますw。

でも、賞レースの会場で緊張感漂っている中、「はいはい、もーお笑い大好きなんだから、落ち着いて。ゆるく行きまっせ。」的な斜に構えた進行が好きですw。だからクッション的にいいですよね。

全賞レースの司会をして欲しいです

KOCを通じて全国に届け、芸人さんの珠玉コント作品

昔からコントは、劇場や家族団欒お茶の間のものであり、本来賞レースに向かないコンテンツかもしれません。

あまりに幅が広過ぎて、あまりにやれること多過ぎて、あまりにも好みが別れすぎるので、審査するなんて難しいっていうのは間違いなくある気がします。

漫才は型があるので、その中で一番笑わせた人!って指しやすいです。その型があるおかげもあって、老若男女問わず、ルールについていきやすい&見やすいのですよね。視聴率お化けの笑点でも、最初の5分は芸人さんの漫才をしています。

様々な意見があると思いますが、私は芸人さんを応援しているので、キャリアに繋がるチャンスとなったキングオブコント(KOC)の開催が続いていることは嬉しい

芸人さんたちが色んな思いを込めて作ったネタが、いろんな人に届いてほしい

私は社会人になってから、お笑いにハマった方で、学生時代は地方に住んでいたこともあり劇場もYouTubeチャンネルもなかったのでw、こんな面白い世界があるなら誰か早く教えてよ、って思ったぐらいなので、もっと広まって欲しい。

学校で嫌なことあっても、会社で面倒な人と仕事することになっても、お笑いを見て元気を出せばいい。

全て、変なコントと思えばいい!w。

だから、1人でも多くの人にお笑いの楽しさを教えてあげたい想いで、今日もこのブログを3000字書いていますw。

KOC2019の決勝は、9月21日(土)です。

楽しみにしながら、では、また明日。